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2020-04-21(Tue)

お知らせ


八重土竜(ヤエモグラ)と申します。
基本はぐだぐだしながら小説などを載せていきたいと思っています。


基本はさみしがりやなのでブロともとか募集しています。
どんどんコメントとか残していってください。
リンクフリーです。



書いてる小説の方は幼女4人におっさん1人の俺得の小説(オジコン)と、グリム童話をもとにしたダークファンタジー(グリモアグリム)を書いてます。

両作品とも左横にある目次バナーから目次に飛べるようになっています。詳しい説明(?)が欲しい方や、はじめから読みたい方はこちらからどうぞ。グリモアグリムの方も目次ページ作成中です。
あとがきの部類はすべて未分類のところに入れてあります。
それから、「くだらないこと。いらないもの」では日々起こったことを脚色して小説として載せさせていただいております。こちらは目次とかないのでカテゴリの方から飛んでください。すみません。

今月は5の倍数の日に更新します。本編更新はありませんが、おじこん短編の方が更新されます。(2019/01/07)

~近況~


エド・叛徒(はんと)様にバナーを作っていただきました。素晴らしいです。こんな素晴らしいバナーに負けないくらいの小説をかけたらと思います。(11月4日)

ブログの模様替え終了しました。お騒がせして申し訳ありませんでした。
それに伴いブログ名の変更です。私の中でいろいろあったんですが、私の都合で変えたことに変わりはありません。これからは『七人と透明な私』で一生懸命執筆活動していくのでよろしくお願いします。(11月19日)



ツイッターもやっております。https://twitter.com/yaemogura
更新情報や日々のつぶやきなどを載せています。

現在カクヨムで「芙蓉の庭」も連載中です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881631813

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2019-01-15(Tue)

寝技

 なるべく音を立てないようにして部屋のドアを開けた。男、バラン・ジャージーの推測通りなら、彼女たちを起こすと面倒なことになるのは請け合いだったからだ。
 案の定自分が面倒を見ている少女四人は一枚の毛布を取り合うようにして昼寝をしていた。
 頭の方にはそれぞれノートや本、魔道具、編みかけのレースなどが散乱している。傍らには金髪の少女の剣が転がっている。毛布は彼の仕業だろう。
 散乱しているそれらを全て片付けて大役を終えた剣は壁に立てかけておいてやる。
 初めは起こしてベットで寝るように言おうかとも思ったが、日向で心地よさそうに寝ている姿を見るとそんなひどいことはできないだろうなと思い直した。
 しばらく観察していると、毛布の横から一本の足が生えてくる。一番端で寝ている森人種(エルフ)の足のようだった。それを毛布の中に戻してやる。彼女たちの眠りがこの程度で妨害されないのをバランは知っている。
 男が近くの椅子に座って本を読み出す。暇だったのだ。彼女たちの観察の傍らだった。
 今度は毛布の中から唸り声と何かをたたくような音が聞こえる。音の発信源は見なくてもわかる。ブロンドの少女と赤毛の少女の二人組のはずだ。
 案の定、ブロンドの方が毛布の外に蹴り出されている。確か、赤毛の方が毛布の端の方で寝ていたはずだったが、これはどういうことだろうか。ブロンドの方が赤毛の腕をがっしりと掴んでいた。ブロンドを追いやるように毛布の中に戻す。
 今度は反対側の方でゴソゴソと動く音がする。
 金髪が青い髪の毛に絡みつくように身を寄せている。二人共どんな夢を見ているのか幸せそうな顔をしていた。
 目を戻すと赤毛は毛布の一番端へと場所を戻していた。彼女はどんな魔法を使って場所を移動しているのか。
 はみ出している傷跡だらけの細い足を元に戻す。
 この四人と一緒に寝るときによく眠れない理由がよくわかる。
 毎回もう二度と寝ないと心に決めるのに、結局甘えられると一緒に寝てしまうのだ。自分の安眠を考えると二人までが限界だ。
 自分も相当甘い。学習のない生き物だと男から呆れた笑いが出た。
 また四人に視線を戻すと、今度はブロンドが頭と足の位置を逆にしていた。ほんとに魔法でも使っているのではというくらいの大転換に流石に笑いがこぼれる。
 頭側に飛び出た足に絡みつく赤毛と金髪の姿もあった。
 四人の夢の魔法はまだまだ続く。
 男はまた甲斐甲斐しく飛び出した足を元に戻すのだった。



2019-01-10(Thu)

特技

 木の折れる音と、何かがはじけ飛ぶ音はほぼ同時に、全員の耳に入っていた。
 驚いた顔をするもの、動きが止まるもの、心配するもの、呆れるもの、反応は様々であったが、とにかくアイシャ・ケープハートの手の中には粉々に砕け散った杖の破片が握られていた。

「ああ、またやっちゃったぁ」

 とため息混じりの声が響く。
 いつも通りの展開にフィア・ラッチェが迷惑そうに髪の毛についた木片を振り払った。
 アイシャが少し怯えたようにしながらバラン・ジャージーのほうにふり向く。

「わざとじゃないんだよ、わざとじゃぁ……」

「そんなの知ってるよ」

 と隣に座る大男が脱力しながら答えた。
 それは何度目の爆発だったか、そして何本目の犠牲だったのだろうか。いまだに成功の兆しは見えていなかった。
 アイシャの小さな手がバランの髪の毛に絡まった木のかけらをつまむ。
 木くずになってしまったそれを小さな布の袋に集めていく。その姿にバランが眉をひそめた。

「お前、なんだそれ。何やってるんだ?」

「ん? かけら集めてんのぉ」

「そりゃ見てわかるよ」

「食べたりしないよぉ?」

「それも知ってる」

 当たり前のことに頷いてバランが、肩についていた木片をアイシャの袋の中に入れてやる。
 アイシャがぽつりと呟いた。

「この杖って高かったんでしょぉ? うち知ってるよぉ」

「え、あっと……」

 なぜ口ごもってしまったのか、これでは肯定してしまったようなものだ。この子には何の心配もすることなく自分の特性を伸ばしてほしい。そのためにできる限りのことはしたかった。
 アイシャの黒い瞳がじいっとバランを見つめている。

「そんなの気にしなくたっていいんだぞ」

「そうはいかないよぉ。また何本も壊したってフィアに突っつかれるんだよぉ」

「フィアはフィア、お前はお前だろ」

「でも、やっぱり気になるよぉ。だって、あんなに大きな青い魔法石まで……」

 と、そこまで言ってアイシャが何かを思い出したように顔を上げた。深刻そうな顔をして木片を集めた袋を握りしめている。
 きょろきょろとあたりを見回しているところを見ると何かを探しているようであった。

「……魔法石」

「どうした?」

「魔法石! 魔法石だよ! さっきの杖にこんなにおっきな魔法石ついてたでしょ⁉ あれがなくなっちゃってる!」

「あー、それなら……」

 あたりを探し出そうとするアイシャを止めてバランが光の当たり方できらきらと輝く地面を指さした。

「多分この辺だ」

「……」

 爆発四散した青い魔法石の上でアイシャが木片の袋をぎゅっと握りしめている。彼女は今どんな感情にさいなまれているのだろうか。
 後悔か、虚しさか。九才にしては何でもできる頼りがいのある彼女は無力感を感じているかもしれなかった。

「まぁ、あんまり気にするな。杖なんかいくらでも買ってやるから」

「今まで一回もちゃんと使えたことないけどねぇ」

「もっといいやつ買ってやるよ」

「いいよぉ。どうせおなかの足しにもしないよぉ」

「そんなこと言うなよ。ちゃんと魔法使いに見られたいんだろ」

「そりゃそうだけどぉ……」

 相当自信を無くしたらしいアイシャを見れるのも珍しい。しょんぼりと背中を丸めた姿が印象的だった。
 アイシャは魔女と呼ばれるのを極端に嫌がる。その理由を深く聞いたことはなかったが、彼女なりに何かこだわりがあるのだろうとバランは彼女の主張を否定しなかった。彼女が使う魔法や魔力の量を見る限り魔女と呼ばれて相応しいのだが、そう見えないようにと努力をするアイシャの手伝いはなるべくしていた。

「しかし、魔力が強すぎて杖が使えないっていうのもなぁ……」

「そもそも、杖をつかう魔女が少ないのがいけないんだよぉ。魔女たちがもっと杖を使っていればさぁ……」

「基本的に魔女の魔力は強いしなぁ。こまるよなぁ」

「うち、もしも魔法使いや魔女のボスになったら杖を使うようにめっちゃいうことにするねぇ」

「そうしろよ」

 魔力の増幅のし過ぎで杖を爆破している彼女はさぞ魔女のボスに向いていることだろう。

「まぁ、ピンチになったときに爆発させるのにはちょうどいいんじゃねぇのか?」

「馬鹿にしてるでしょぉ!」

「してないしてない」

「してるよぉ。絶対してるぅ!」 

 バランがむくれてじたばたとするアイシャを捕まえて、木片を集めた袋を取り上げる。こんなものは何の意味も持たない。
 バランが手の中でそれを燃やしてしまうと、アイシャは不満げな声を上げたが、口元には笑みを浮かべていた。
 そのうち、彼女の力に見合った杖は見つかるだろうし、見つからないのならば作ってしまえばいい。その力が彼女にはあった。    


2018-12-31(Mon)

2018総括


こんばんわ!!!!!
八重土竜です。年末です。ゴロゴロしてます。睡眠は一日十二時間ほど取っております。
今年もお世話になりました。

今年一番のイベントと言えばとうとう念願の桜広場が無事頒布できたことです!(((o(*゚▽゚*)o)))

表紙は矢詰魚曼(https://twitter.com/Lamprey_8)さんに担当していただき、挿絵もつけることでができるという、豪華仕様!!!

在庫ございますので、お持ちでない方は通販でお買い求めください!!!
>>>通販<<<

(既刊も一緒に通販しているので、もしよければぜひ……)

そして、カクヨムの方では二本の小説が完結いたしました。
カクヨム作品ページ
特に、燃やせど泣けどという作品の方は、ツイッターで話していたものを作品にするという初めての試みで大変思い入れがあります。
芙蓉の庭も「幼女・犬・家族」がテーマ(大嘘)の私の好きが詰まった作品になっております。




今年の更新回数ですが、なんと驚愕の22回。

……
…………
………………

あれ?

創作活動ほんとにしていたのかな? おかしいな?
ごめんなさい、という気持ちもあるのですが、こんなに更新していないサイトを見に来てくださっている方も多く、驚いていると同時に感謝が大きいです。
ツイッター経由なのか、どこから訪れてくださっているのか。
妖精さんのような読者様たちを今後も大切にしていきたいなという所存です。

作品の方は年明けからはしばらくカクヨムの方で掲載していきますので、引き続き読んでいただければと思います。
今年も大変お世話になりました。

最後に、ツイッターや実生活で大変お世話になっているてまり椛様、矢詰魚曼様ありがとうございました。年明けのイベント頑張ってください。
2018-10-02(Tue)

水王 17


「何が面白いの?」

「落ちるなよ」

「大丈夫」

 彼の心配事にカーラが力強く頷いた。

「カーラ、木登りは得意なんだ」

 屋根を軋ませて突進してくる男に軽々と足払いをかけて、カーラがニッコリと走り出す。足音も聞こえないのではと思うほど、彼女の体は軽やかだ。
 水のようなたおやかさはないが、力むことを知らず、自分の思うがままにすべてのことが進んでいるに違いなかった。
 屋根から飛び降りて、空き家のバルコニーに着地する。手すりからするすると地面に降りた彼女があたりを見回した。 

「撒いた?」

「いいや? まだまだ」

 曲がり角からは大の大人が二人団子のようになって飛び出してくる。
 カーラが颯爽と走りだすと、そのまま目の前にあった階段を駆け上がる。階段の途中で、建物のでっぱりに手をかけると、そこを足掛かりにまたするすると屋根の上へと昇って行った。
 マリウスが感嘆とも、ため息とも取れにくい声を出す。

「こんなスリル、イノシシに乗った時以来だよ」

「残念、まだまだこんなものじゃないよ」

三歩の間に助走をつけると、小道を挟んだ屋根の間を飛び越える。森人種の身体能力は子供といえどすさまじい。
 泡だらけになってしまっている瓶の中でマリウスはそんなことを考えていた。
 屋根をよじ登ってあたりを見回すと、三人の男が待ち構えている。
 走り出そうとしたカーラがつんのめって止まった。
 相当高い建物らしく、あたりには視線を遮るものはない。その男たちを除いては。あるいは、カーラも邪魔なものかもしれなかった。
 人数に慢心しているのか、男の一人がへらへらと笑った。 

「森人種は流石に見世物にはならねぇか」

 伸びてきた手をパシンと叩き、カーラが男たちの目を見た。

「お前たちなんか怖くないよ。カーラたちのことどうしたいの?」

「さぁ? 知らないな」

 性懲りもなく伸びてきたその手を再び払おうとした時だった。
 熱い風がカーラの髪の毛を揺らす。彼女が目を見開いて後ろに一歩下がった。
 男の服に炎が憑りついている。チロチロと燃えるそれが勢いを増した。
 マリウスがくすくすと笑っているのが聞こえる。

「はて、さて。森の人。何か手伝おうかしらね」

「そうしてくれるととっても助かる」

 襲い掛かってくる男を蹴倒してカーラが逃げ出す。まさか火のついた男が襲い掛かってくるとは思っていなかったのだ。早く火を消さないと彼は大きな火傷を負ってしまうだろう。カーラはそんなことに巻き込まれたくなかった。
 迫りくる追っ手に雷が落ちる。倒れ伏した男たちが蔦によって屋根に磔にされる。
 カーラがそれを見て走り出した。その高さも気にせず、ぴょんと屋根から飛び降りる。


プロフィール

八重土竜

Author:八重土竜
八重土竜と申します

今月は奇数日に更新されます。

内容は幼女4人におっさん1人のカオスな俺得小説と、グリム童話をもとにしたダークファンタジーを書かせていただいております。

まれにみる駄文でございますがよかったら読んであげてください。

ブロとも、相互リンク、いつでも受付中です。メッセージやコメントからお知らせください。
目次バナーの素晴らしい絵はエド・叛徒(はんと)様に書いていただきました。


※著作権は捨てておりませんので文章、絵の無断転載などはしないでください。

目次たち
   ぼちぼち更新しています。幼女が出てきます。    ダークファンタジーです。ゆっくりとしたお話をお楽しみください。 残り物たち。
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