2017-08-13(Sun)

お知らせー(この記事がいつもトップです)

まず、自己紹介を…
八重土竜(ヤエモグラ)と申します。
基本はぐだぐだしながら小説などを載せていきたいと思っています。

月、水、金、日曜日更新しています!!

基本はさみしがりやなのでブロともとか募集しています。
どんどんコメントとか残していってください。
リンクフリーです。


書いてる小説の方は幼女4人におっさん1人の俺得の小説(オジコン)と、グリム童話をもとにしたダークファンタジー(グリモアグリム)を書いてます。
よかったら見てあげてください。
両作品とも左横にある目次バナーから目次に飛べるようになっています。詳しい説明(?)が欲しい方や、はじめから読みたい方はこちらからどうぞ。グリモアグリムの方も目次ページ作成中です。
あとがきの部類はすべて未分類のところに入れてあります。
それから、「くだらないこと。いらないもの」では日々起こったことを脚色して小説として載せさせていただいております。こちらは目次とかないのでカテゴリの方から飛んでください。すみません。

~近況~


エド・叛徒(はんと)様にバナーを作っていただきました。素晴らしいです。こんな素晴らしいバナーに負けないくらいの小説をかけたらと思います。(11月4日)

ブログの模様替え終了しました。お騒がせして申し訳ありませんでした。
それに伴いブログ名の変更です。私の中でいろいろあったんですが、私の都合で変えたことに変わりはありません。これからは『七人と透明な私』で一生懸命執筆活動していくのでよろしくお願いします。(11月19日)



ツイッターもやっております。https://twitter.com/anteino_kitigai
よければフォローしてください。

現在カクヨムで「芙蓉の庭」も連載中です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881631813#work-information

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2017-06-24(Sat)

対決! バラン・ジャージー 2




「エタンセル・フェ・レーヌ!!」

 高度な呪文と花火のような光が炸裂して男の姿が煙のように掻き消える。

「いつの間にかけられてたの!?」

「多分最初からだよぉ……」

 アイシャが片手に短剣を握る。カーラと背中を守り合うようにして立った。少し離れたところではラーニャとフィアが同じようにして立っている。
 先ほどの呪文であたりはアイシャの魔法陣だらけになっていた。草花が淡い色の光に照らされて綺麗に輝いている。
 風がサラサラと吹いた。
 いつの間にかバランは少し離れた場所に立っていた。余裕な顔をして二本目のタバコをふかしている。

「ドロゴイ・ノリ・コロリ!」

「イオ・スペッキョ・リベーロ!!」

 フィアが呪文を叫ぶのに続いてカーラも呪文を唱える。
 辺りを緑色の星が散っていった。
 ラーニャがヒスイをベルトから外すと、補助的に使っている剣を抜き去る。よく磨かれたそれは久しぶりに日の目を見たことだろう。

「それじゃあ、私が時間稼ぐから。よろしくね、フィア」

「うん」

 そう言って、ラーニャが走り出す。フィアは何故だか口に三角巾を巻きだした。
 アイシャが叫ぶ。

「ラーニャ! 魔法陣の上歩いてぇ! 幻覚の効果受けないからぁ!」

「わかった!!」

 ラーニャが飛ぶようにして、バランに向かっていく。それについていくようにしてカーラも動き出した。

「お手並み拝見」

「あら、もうボケちゃったの? 私のほうが確実に非力で、未熟で、小さいわよ」

「そりゃ怖いね」

 ラーニャの一閃がバランのタバコの火を切り落とした。男の方は手ぶらだ。まだ片手はポケットに入れられたままになっている。
 足元ではアイシャの魔法陣が増殖し続けていた。

「随分余裕ね?」

「楽勝だし」

「言ってろ!」

 ラーニャが、前に飛ぶようにしながら剣を突き出す。ヒスイよりは短い剣だが、そのリーチの差は感じないような動きをしている。武器の特性をわかっているようだった。
 突き刺す動きを後ろに下がりながら避けていく。バランが長く逞しい足を蹴り出したが、小さな体に簡単に避けられてしまう。
 金色の髪の毛の影に水色の髪の毛が翻った。
 赤い瞳と黄色い瞳が力強く対峙する。
 カーラのつま先がバランの眼前まで迫る。

「うーん、惜しいな、カーラ。あと三センチだ」

「何が三センチなのッ!!」

 捻るようにして飛び上がった身体が、空中でくるりと向きを変える。素早い拳が繰り出されたが、全て男の大きな手が受け流した。

「身長だよ。あと三センチ高いと、間合いもいい感じになると思うぞ」

「ヒール履いたら行けるかなッ!」

「さぁ? それはどうだろうな?」

 男は鞭のような廻し蹴りを後ろに飛ぶように避けて、彼女の足元を見る。
 彼女の動きは踊りに由来することが多く、予測がしづらいのだ。膝を曲げたかと思えば、繰り出されるのが拳であったり、腕に力が入ったかと思えば、飛びつくように動いたりもする。



2017-06-22(Thu)

対決! バラン・ジャージー 1


「あ、そうだ」

 と、波乱の種は全く予想もせず、なんとも無しに蒔かれたのだった。
 大男・バラン・ジャージーが風下でタバコを揉み消しながら立ち上がる。
 じゃれあっていた四人のあどけない少女達がその姿を仰ぎ見ていた。

「俺に勝てたら、なんでも好きなもの買ってやるよ」

 一陣の風が吹いた。






「それじゃ、作戦会議を始めるわ」

「そんな、堂々と作戦会議されると逆に疑わしいな」

「これも作戦の内だよぉ」

「ほぉ、余裕だな」

 司令塔のブロンド二人組・ラーニャ・アラバーニとアイシャ・ケープハートがにやりと笑った。

「それじゃあ、まず。みんなで目標の確認をしましょうか。ちなみに私は焦げないフライパンとお鍋ね」

「カーラはね! 新しいお洋服! キラキラでピカピカのやつ! 靴もセットだよ!」

「……蜂蜜の一番大きい瓶」

「ウチは魔導協会の公式魔道書・特殊魔法応用編全巻セット」

 四人の色とりどりの瞳がキラキラと輝く。だれかの魔法のせいで実際に光り輝く粉が舞っていた。

「それじゃあ、作戦を――」

「ちょっと待った」

「……何?」

 赤毛のフィア・ラッチェの光のない茶色い瞳がバランを睨めつけた。大好きなはちみつがかかっている。目は完全に座っていた。

「禁止事項を言い渡すぞー!」

 おどけた風に男が言う。少女四人を連れ、その全員からおっさん呼ばわりされているが、彼もまだうら若き二十五歳である。茶目っ気はあった。

「えー! 後出しだよ! ずるい!」

 と、森人種(エルフ)のカーラ・アルバストが言ったが、男はお構いなしだ。

「どんなことにもルールはあるんだぞ」

「で? 禁止事項って?」

「うーん、そうだな……」

 ラーニャにせっつかれてバランが腕を組む。

「まず、ラーニャからな。お前はヒスイ使うの禁止」

「えー?」

「次、カーラ。と、思ったけど、特に無し」

「やった!」

「で、フィア。ミェドと呪いは禁止」

「……そんなズルしないよ」

「アイシャは……使い魔禁止な」

「えぇ〜」

 言い渡される厳しいルールにほぼ全員が肩を落とす。だが、不利になったわけではない。決して。彼女たち四人の力を合わせれば勝てない敵などいないはずだ。
 四色の目が視線を合わせる。目配せは完璧だ。
 意外な人物が叫んだ。

「作戦開始!!」

 脳みそまではちみつにとろけているフィアだった。
 カーラが彼女を踏み台のようにして飛び出す。一気にバランを飛び越えて彼の背後に着地したが、男はピクリとも反応を示さなかった。

「やったあ! キラキラの服ゲットー!」

 と、カーラのしなるような蹴りが飛び出したが、男に当たったような感触はなかった。いや、違う。彼女の視界の中では男の腹にしっかりと自分の足は食い込んでいる。だが、足にその感覚はなかった。

「カーラ! それ幻覚!」

 とアイシャが叫ぶ。



2017-06-20(Tue)

妖精と少女 4




 ある疑問が泡のように湧き出て、主人の方を見ると彼女は既に寝息を立てていた。いつものように穏やかにというわけではないが、それでも意識があるときよりは楽そうな息遣いをしている。
 自分はいつの間にかタオルについた地を落とすのに必死になっていたらしかったな、とヒスイは思う。
 彼女は強がってみせていたが、本当は体が痛んで辛かっただろう。
 小川から上がると彼女の傍に座り込んだ。
 土で汚れた頬を拭いてやると、今更になって足元を恐怖が駆けずり回る。まさか、こんな時になって恐怖が蘇ってこようとは思わなかった。
 ぼっかりと空いた黒い穴に、心底大切にしている主人が、まさかこれほどまでに真剣に大切にしてしまうとは思ってもみなかった彼女が吸い込まれていくのをヒスイはしっかりと感じていた。
 目もなく、外界の感覚すらもなかったが、感じていたのだ。
 男が叫ぶ声と、少女たちの悲鳴。必死に自分の主人の名を呼ぶ声に、何故だか昔を思い出していた。
 彼が愛したあの少女に、名を呼んでくれるような人はいただろうか。
 見やれば、主人は気を失っていてヒスイには好都合だった。
 音を聞く限りそう深さのある穴ではないのは確かだったが、下が岩肌なのを考えると、この細い可愛い体はもちろん壊れてしまうだろう。
 だから、ヒスイは加速度的に自分の体を人の物に変え、ラーニャの体を一心に支えた。願うのは彼女の無事ばかりである。
 ど――
 と、音と衝撃がやってきて、二人分の重さが体に襲いかかる。足の裏から、踵から、ふくらはぎから、膝から、バキ、というか、グリっというべきか、不自然な音がしたものだから、ヒスイはそのままバランスを崩して後ろに倒れた。
 腹には大切にラーニャが抱えられている。
 右足の甲の骨と、左足の踵が割れたらしかった。
 大切なものを取り落とすまいと、歯を食いしばって、小さな体を地面に下ろす。
 熱が広がるような、むず痒い激痛に耐えること数分。妖精の体は何事もないというかのように元に戻った。
 汚れた服などそっちのけでラーニャの容態を確認し、腕以外の目立つ外傷がないことに安堵した。
 図ったように彼の体はそこで剣の形に戻った。



「困ったかわい子ちゃんだね、まったク」

 ヒスイが冷たい手で柔らかい頬を突くと、顔がつい、と逃げる。
 彼はそれにすら笑ったし、心底安心した気持ちになった。
 キツく絞められた仮面の紐が緩む。冷たい鉄の仮面の下から、翡翠色の瞳が現れた。
 人のように左右に位置した瞳と、もう一つ、眉間に座する三つ目の瞳。どれもこれもが、横たわる少女を愛おしそうに眺めていた。
 随分昔に、似たようなことがあったのかもしれない。
 洞窟内に響かせるようにして、四人分の足音とぼうっと明るい光が見えて、彼はさらに安堵した。
 もう心配はいらないらしい。



2017-06-18(Sun)

妖精と少女 3


「仮面、外してよ」

「嫌だヨ」

 何よりも早い返答が返ってくる。
 それはもう、拍動のようなものだった。

「なんでよ?」

「けが人は黙って介抱されてるべきでショ」

「答えになってないわ」

「はいはい、ちょっと沁みるヨー」

「ねぇ、ヒスイ」

「そんなに元気なら心配ないかもネ」

「ヒスイったら!」

 傷口の汚れや血をタオルで拭い取りながらヒスイは彼女の要求を躱していたかった。
 ただ、彼女がそんな理由で許さないのも知っている。
 気に食わなかったのか、青い眼光が自分の頭頂部に刺さっているのはわかっていた。

「なんでダメなのよ」

「今日っていうか、今はそういう気分じゃないからかナ」

 ラーニャの傷口に熱心なふりをしながら目を合わせないでおく。彼女の容態はもう知っているのだ。
 本人は暗くて見えていないらしいが、右上腕を強くぶつけたのか、広範囲の打撲と悪いところでは大きく皮膚が裂けているところもある。
 ヒスイがまた傷跡が増えた、と心の中で嘆く。
 ラーニャがわずかに身をひねるようにしたあと唸った。
 背中も痛むらしいが、ヒスイが脱がせるのは気が引ける。数秒考えてでも、問を投げかけられた自分を褒めてやりたかった。

「ラーニャ、背中も痛イ?」

「痛いわよ」

「……見せて」

「嫌よ」

 返ってきた言葉にやはりな、と頷く。だが、すぐにこれは仕返し的な面が大きいということに気がついた。彼女は自分で遊んでいる。
 証拠に彼女の青い瞳が細められていた。
 いつもは澄まして齢を大きく見せようとしているくせに、今は自分を試して楽しんでいるのだ。それはどこの子供とも同じだ。

「ラーニャ、人で遊ぶのはやめてヨ」

「人じゃないじゃない。あなたは私の剣よ、ヒスイ」

「それでも一応人の心を真似しているんだから――」

「あなたは剣よね?」

「……そうだネ、剣だヨ。ヒスイは剣ダ」

「そうよね」

 くつくつと楽しそうに笑う顔を見てヒスイの口元もわずかに緩む。これだけ笑えれば背中の方は大丈夫かも知れないという楽観的な気持ちが芽生えてくる。

「背中はそんなに心配しなくても大丈夫よ。動けば痛いけど、動かなければ痛まないわ」

「本当ニ?」

「本当よ」

「そ、ならいいケド」

 ヒスイはそう呟いてまた小川の方へ戻っていく。
 決して細くはないが、力強いわけでもない水流がいくつもの岩の形をいびつに曲げていた。
 水が来て流れてゆくのだから、この小川はどこかへとしっかりとつながっている。ただ、これ以上動くと集団(ハーレム)と合流できなくなる。
 心配をしているだろうか、と考えてラーニャはまたゆっくりと瞼を閉じた。
 安心したような顔をしている。



プロフィール

八重土竜

Author:八重土竜
こんにちはヤエモグラと申します。
ただいま、更新健全化月間です。

七月、八月は毎日更新!!!
内容は幼女4人におっさん1人のカオスな俺得小説と、グリム童話をもとにしたダークファンタジーを書かせていただいております。

まれにみる駄文でございますがよかったら読んであげてください。

ブロとも、相互リンク、いつでも受付中です。メッセージやコメントからお知らせください。
目次バナーの素晴らしい絵はエド・叛徒(はんと)様に書いていただきました。


※ちなみに著作権は捨てておりませんので文章、絵の無断転載などはしないでください。

目次たち
   ぼちぼち更新しています。幼女が出てきます。    ダークファンタジーです。ゆっくりとしたお話をお楽しみください。 残り物たち。
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